徹底解説!アニメとは何か?
「アニメ」という言葉は、「アニメーション」という英語からきています。日本で「アニメ」は、国内外のもの問わずアニメーション全般を指す言葉として使われていますが、海外では日本のアニメーションの総称として使われています。
長い間アニメは、絵のタッチやストーリー、アイデア、コンセプトなどの面で独特な日本のアートとして認識されてきました。しかしこの40年間でアニメは、世界的な文化として成長し、何百万人ものファンを獲得し、様々な言語に翻訳されてきました。欧米の若者世代の視聴者に影響を与え、彼らの子どもにも受け継がれています。
「アニメ」と一括りにされることが多いため、アニメをジャンルの一つとして捉えてしまいそうになります。しかしアニメはアニメーションと同じようにジャンルではなく、コンテンツがどのように作られているかを説明するものです。アニメのジャンルは本や映画と同じように、コメディー、ドラマ、SF、アクション・アドベンチャー、ホラーなどに分けられます。
アニメの特徴
海外の多くのアニメファンは「アニメはカートゥーンとは違う」のだと言います。アニメは、『バットマン』や『スパイダーマン』が新聞の4コマ漫画と違うように、アメリカの一般的なカートゥーンとは異なります。絵柄やストーリー、キャラクターが見せる文化的な機微などの違いが、さまざまな形で表現されています。
作風は、『サムライチャンプルー』や『フリクリ』のような派手で奇抜なものから、『あずまんが大王」のようなシンプルで分かりやすいものまで様々です。しかし、シンプルな絵柄であっても、その美しさには目を見張るものがあります。アニメの中では何でも新鮮に見えるのです。
また、何百話もあるような作品でも、飽きることはありません。上質なアニメであれば、どんなに長くても感情移入してしまうものです。
膨大な数の作品があるため、テレビや映画のファンでも、自分の好みに合うアニメシリーズを見つけることができるはずです。本格的なSFが好きな人には『プラネテス』、ラブコメが好きな人には『フルーツバスケット』、格闘技が好きな人には『攻殻機動隊』がおすすめです。また、『巌窟王(モンテ・クリスト伯)』のような名作文学のアニメ化作品もあります。
それだけではなく、多くのアニメにある程度織り込まれている、日本の歴史、言語、世界観をより身近に感じることができます。『戦国BASARA』のように、日本の歴史に基づいたアニメもあれば、『八犬伝—東方八犬異聞—』や『地獄少女』のように、神話に基づいた作品もあります。『CLAYMORE』や『MONSTER』のように、日本的ではない作品でも、日本的な感覚が反映されています。
特筆すべきは、アニメが与える影響です。『アバター 伝説の少年アン』のように、現代のアメリカのアニメ作品の中には、日本のアニメの影響を明確に認めているものもありますし、アニメ作品をハリウッドで実写化することも多くなっています。
最後に私にとっての「アニメ」は、「大人になった自分と子ども時代の自分をつなぐもの」だとまとめることができます。